「プリズン・サークル」内省のサバイバル術

私はわりと不謹慎な人間なので仕事の合間に行った家庭菜園の畑作業では、昨今の閉塞した社会の空気を勝手に「ポストアポカリプスみ」に変換して、文明崩壊後に細々と自給自足している自分、という妄想で楽しく雑草を抜くことができた。 不謹慎とはいえ、外出…

「ムーンランド」ストイックな彼の欲望

ムーンランド 1 (ジャンプコミックス) 作者: 山岸菜 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2019/03/04 メディア: コミック この商品を含むブログを見る 山岸 菜の「ムーンランド」が面白い。 「ムーンランド」は体操を取り扱ったスポーツ物の漫画で、それはもう…

習慣の抜け殻にBIMを詰め込む

一ヶ月ほど前、一級建築士の試験が終わり、これまでの勉強中心の生活リズムを調整しているうちに時間が経ってしまった。 試験の結果はまだ分からないが、今の時点で感じているメリットに「頑張れば毎日2〜3時間の可処分時間を確保できる」ということが実証…

「違国日記」物語における”叔母”なるもの

違国日記(1) (FEEL COMICS swing) 作者: ヤマシタトモコ 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 2017/11/22 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る むかし「傲慢な援助」と言う本を読んだ(と思う)(あれ?本当に読んだっけ?) その本は確か…

「繕い裁つ人」の舞台はなぜ町家なのか?

繕い裁つ人(1) (Kissコミックス) 作者: 池辺葵 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/03/07 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 漫画家の中には特異な背景を描く一群が存在する。 例えば弐瓶勉などは背景こそが主役であると言って憚らな…

「目黒さんは初めてじゃない」は童貞の悪夢か希望か

pixiv界隈をうろうろしているときに目に付いた作品。 ほほぅ・・・と思ったので文章として感想文を残そうと思う。 comic.pixiv.net 漫画、アニメ、ゲーム、という何故か一緒くたに語られがちな「物語を軸とした娯楽」をざっくり見渡した時、もやもやと感じて…